伴さんのCDジャケットデザインも無事完成した。
デザインも音楽と一緒で、結局は主観頼りの孤独な作業だ。
何もないゼロの状態から、あるかどうかわからない正解を目指して闇の中を突き進むしかない。
そして共通しているのは、「最終的には自分が結論を出す」必要があるということだ。
誰かを頼っちゃいけない。話し合いで決めてもいけない。
情報を集め、技術とセンスを磨き、自分が「いい」と思うものとのみ比較をし、「ココ」というラインを決めて、最後は独断でまとめあげる。
もちろん人の意見を聞くのは大事だ。
何かアドヴァイスを受けたら、一旦言われた通りにしてみる。何か新発見があるかもしれない。
でも、最終決定は自分が下す。
地位もしがらみも関係ない。
そうして自分の世界観を固めていく以外にステップアップの道はない。
ま、何に限らず「雇われ仕事」と「アート制作」は別だったりするからね。
求められる技術や素養も違う。
そこをどう線引きするかも自分次第。
僕の場合は致命的に「雇われ仕事」には向いていない性格なので、「なんでもやります」みたいな看板をあげる気はもうないけど、作ったもの、引き受けたものに関しては、何か「トータルな世界観」を感じさせる作品として、胸に誇れるものを残していきたいと思う。