ほんとに久しぶりに、正月らしい正月を過ごした。
紅白を見て、年越しそばを食べて、親戚と会って、初詣に行って墓参りに行って、お笑い番組を見て、一日中酒を飲んで。
そうそう、紅白と言えば。
心なしかみなさん、気合いが入ってた気がするね。
若手や初登場組はもちろんだけど、ベテランさんでも。
印象に残ったのは坂本冬美。地味目の衣装に地味目の曲だけど、味わい深いものがあった。あの曲、見終わった後もずっと口につくよ。
吉田美和もさすがの気合い。
もしかしたら声とか単純な歌のうまさは絢香の方が上かも、と思ったけど、比べて聞くと、絢香はまだ「上手さの枠」に収まってる(悪くいえば譜面をなぞってる)感じ。吉田美和も、昔はそんな印象が個人的にはしてたけど、今回はダイナミックなスペクタクルがあった。やっぱりキャリアかな。
そして布施明。素晴らしかったね。もちろんだけど。
あの包み込むような笑顔がなんとも。
そういやあ細川たかしにも、一瞬スペクタクルを感じた。シャウトしてたよね。
そうさ、歌にもスペクタクルが必要だと僕は思うんだ。
ただの上手い人で終わるか、感動させるかの違いはそこにあると思う。
さて。
永ちゃんは、隠し球という性格上「会場でリハをしていない」影響が出たんだじゃないかな。
シューマッハだって、初めてのコースでいきなり全開では走れないからさ。
それと、飲み会の途中で参加するとなかなかテンションについていけないのと一緒で、途中からの会場入りっていうのもキツいものがあるよ。
でも、きちんとリハをしていつも通りのパフォーマンスを見せるのと、多少のリスクを負ってもサプライズを優先させるのとを比べて後者を選んだところに、永ちゃんのロック魂(というかサービス精神)を感じた。
でもやっぱり個人的にはマイクスタンドパフォーマンスを見せてほしかったけどね。
僕の方は、明日が歌い初め。今日から伴さんと岐阜に向かいます。
お寺で歌うのさ。若干場違いじゃないかという恐れはあるけど、だからこそ引き受けた。
とにかくひたすら楽しみ、楽しませることに徹したいと思う。
2010年も、まずはそこから。