金曜のiPod シャッフルプレイ
「Wicked」荻野目洋子
・・・ホイットニー・ヒューストンのプロデューサーが手がけたサンフランシスコ録音アルバムより。もちろん全編英語。いかにも87年の音だけど、そこはそれ、本場のサウンド。彼女独特のコケッティーなヴォーカルは、日本語で聞くとアイドル的だけど、英語で聞くと、素直にヴォーカルアーティストとして聞ける。歌、上手いよ。
「Second Hand News」Fleetwood Mac
・・・モンスターヒットアルバム「噂」のオープニング曲。どうってことない曲なのにね。アメリカ的であり、ブリティッシュであり、その絶妙のバランスがやはり独特なんだ。
「Visions」Stevie Wonder
・・・まあ、僕の基準で言えば「退屈な」曲の部類だけど、独特の緊張感で耳を惹きつける。それはたぶん‘知性’のなせる技だと思う。
「儀式(セレモニー)」中島みゆき
・・・松本典子への提供曲だって。とてもそうは思えない。みゆき節全開かつ歌謡曲度100%。キャッチーだけど。アレンジはなかなか。
「I Don't Like To Sleep Alone」Paul Anka
・・・50'sからの大御所だけど、この曲は75年のヒット。ちゃんと70年代の曲になってて、まるでエルトン・ジョン。ソングライターとしても素晴らしい。
「So Heavy」The Street Sliders
・・・やっぱりスライダーズは、何回聞いてもいいや。大事な思春期に彼らに触れてなければ、僕はどうなっていただろうと思う。このノリは、今の僕の原点さ。
「Feel Like A Natural Woman」Carole King
・・・名盤「つづれ織り」より。僕なりに意訳すれば「こんなに飾らずにいられるのは、貴方だからよ」。ソウルフルかつ上品なバラードで、聞かせてくれます。
「一世紀前のセックス・シンボル」甲斐バンド
・・・アルバム「地下室のメロディー」って、意外にファンキーなんだよな。この曲も大好きさ。リフがカッコいい。甲斐バンドは、スタジオ盤はいつもかなりテンポが遅めなんだよね。かえって難しいと思うんだけどな。
「何かが海をやってくる」サディスティック・ミカバンド
・・・名盤の誉れ高い「黒船」より。いきなり2曲目で、こんな緊張感あるファンキーなインスト。なんのサントラかと思う。もの凄いクオリティーです。
「Crying, Waiting, Hoping」The Beatles
・・・ビートルズがカヴァーで取り上げそうな曲だなあと思ったら、ビートルズが演ってた。BBCのスタジオライブより。何回も言ってるけど、演奏力が凄い。ジョージって、こんなに上手かったっけ?
「Everybody's Somebody's Fool」Connie Francis
・・・日本人が見ても、綺麗なリズムのキャッチーなタイトルだよね。レトロで可愛いと言えば、彼女の曲を出しとけば間違いない。
「土手の向こうに」はちみつぱい
・・・伝説のバンドで、よく名前は見るけどなかなか聞くことが出来なかった。はっぴいえんどをうじうじさせた感じ。好きにはなりにくいけど、世界観はよく伝わる。
「光の射す方へ」Mr.Children
・・・たまにこんなカッコいい曲を出したりするから、硬派なバンドだと勘違いするんだな。こんな曲を作る人は、「君が好き」みたく‘屁’のような曲を作るべきではないと、個人的には思う。ま、そんな(サザンを見習った)ポリシーだから稼げるんだけど。 そうそう、あと、長過ぎ。ひとりよがりにもほどがある。最後の2分はいらないよな。
「月光」鬼束ちひろ
・・・こういう紙一重を越えた詞にリアリティーを持たせているのは、ひとえにヴォーカルの力、説得力の賜物だと思う。誰にでもできることではないので、歌と表現力によっぽど自信のある人、あるいは何かに憑衣できる人以外はマネしちゃいけないよ。
いや、別に甘いラブソングを歌うのが悪いわけじゃないんだけどね。
でもやっぱり「節操」っていうのは、どこかには必要だと思うんだ。