まずは終わった「瞳」。
これまでの東京制作ドラマの中では、かなりマトモな方ではなかったかと。
不快になることもツッコミを入れることもなく、最後まで見ました。
東京の下町の雰囲気も出てたし、登場人物にも好感は持てたし。やっぱり西田敏行と前田吟は上手いなあ、と。主役の榮倉奈々も、自然体の演技はなかなかよかった。
ただ。
ストーリーは盛上がらなかったねえ。「え?これで最終回?」みたいな感じ。
‘子役から老齢まで’といった大きな時の流れもなく、‘東京と札幌’みたいにふたつの土地を行き来するでもなく、ずーっと同じ地域のまま等身大で、クライマックスとなる大きな出来事(結婚すらないなんて!)もなく半年を終えるなんて、ある意味斬新。
まあ‘サイアク’からは脱皮したということで、次回に期待といったところでしょうか。
で、新しく始まった「だんだん」
こちらも、関西制作と思えぬ静かなシリアスムードが意外。
でも設定自体はかなりトリッキーで、それこそ東海テレビが制作すれば‘ドロドロの昼ドラ’にもなりうるプロットだから、これを今後どう料理していくのか、興味深し。
まだ序盤で説明台詞が多いけど、ポイントの描写には品とリアリティーがあって、好感が持てます。
これから少しずつギアが加速して、波瀾万丈のジェットコースターなドラマになったりしたら面白いな、と。
そうそう、京野ことみの芸妓さんは(特に普段の仕草、立ち居振る舞いが)かなりサマになってます。