昨夜は「リーグ・オブ・レジェンド」がやってましたね。あそこに出てくる登場人物たち、なにも説明なく活躍してたということは、西欧では「常識」として認識されてるわけですな。日本では、ちゃんとそんな風に文化は伝承されてるんだろうか。
身近にいるとある21才の女性は「鞍馬天狗」を知らなかったけど、それはまあ仕方ないか。
そんなこんなで、かつて夕陽ケ丘図書館に通い詰めるほどの読書少年だった小学生の僕は、いったいどれだけの名作を読んだのかと思い返してみました。
基本ミステリーばかり読んでたんだけど、ミステリー以外となると・・・
「海底二万里」
昨日出てたネモ船長ですね。表紙とかはめっちゃ覚えてるけど、ストーリーは全然覚えてなかった。
「星の王子さま」
説明不要ですね。
「ロビンソン・クルーソー」
「トム・ソーヤーの冒険」
「ハックルベリー・フィンの冒険」
「二年間の休暇」
男の子の定番ですな。これはもちろん覚えてる。特に「ロビンソン〜」と「二年間の休暇(十五少年漂流記)」は、もし自分が無人島に流れ着いたらって想像しながら、ハラハラ・どきどきで読んでた。
「エーミールと探偵たち」
「エーミールと三人のふたご」
ケストナーですね。タイトルでミステリーだと思って借りて来たら、まあ、いわゆる本格ミステリーではないけど、ちゃんと謎解きのある少年冒険もので、予想以上に面白くて続けて読んだ。イラストも好きだった。有名な「飛ぶ教室」は、読んだかどうか記憶にないなあ。
「名探偵カッレくん」
上のエーミールと同じ理由。こちらも面白かった。
海外の児童文学って、やっぱりカラっとしたユーモアがあっていいよね。日本の小説のような、あからさまにイヤな人物が出て来ない。たまに悪役で出て来ても、ちゃんとギャフンと言わせることができる。で、「カッコいい大人」もちゃんと出てくる。
うーん、今思い出せるのはこんなくらい。
意外にSF系は読んでない。もちろん女の子も読めるようなほのぼの系も読んでない。
基本、ミステリーか冒険もの。
あんまり読書ガイドになるようなものもなかったから、いつもタイトルとイラストで選んでた。ジャケ買いならぬ表紙セレクト。
学校の課題図書は日本の作品ばかりで、辛気くさそうな感動系のものばかりだったし。
この辺の話のできそうな友達もいなかったしなあ。図書部とかにでも入ってれば違ったかな。
ヴェルヌやケストナーの諸作なんかは、あらためて読み直しても面白いかも、ね。
そうそう。
唯一、学校の課題図書で面白かったのは
「ドコカの国にようこそ!」
‘ひとつ、ヒグマにどやされて’‘ふたつふるえて服を着せ’ってやつ。
ご存知ですか。日本の作品だけど、そうは感じさせない独特の雰囲気があって、イラストも印象的で、何度も読み返した覚えが。なんつうか、「ウルトラQ」っぽい、不思議話。星新一にも通じるものがあるかも。
国内ものだと、
「南総里見八犬伝」を読んだ。
それも、児童向けリライトではなく、オリジナルを。そりゃあもう尋常じゃない分厚さが上下巻あって、確か6年生か中一の夏休みをまるまるつぶして読み切った。あれはほとんど「意地」だった・・・な。もちろん細部なんて覚えてないっすよ。
※追記
「透明人間」
自分でも意外なことに、ウェルズで読んだのはこれだけ。「宇宙戦争」も「タイムマシン」も読んでない。
「ジキル博士とハイド氏」
スチーブンスンでは、「宝島」を読まずにこっち。
「黒猫」
ポーですね。これはもう衝撃的な話。
いわゆるSFらしいSFには手を出さずとも、幻想小説には惹かれた時期があったんだね。この3冊は同じ時期に読んだと思う。
今でも、SFというジャンルの中で好んで読むのはブラッドベリと星新一だけだし。
でも一時、光瀬龍はよく読んだかな。児童向けで、日本のSF全集みたいなのがあって、光瀬龍の収録されてた巻が、どの話も幻想小説っぽかったからか、好んで読みふけった。割とあと味の悪い話が多くて、凄く印象に残ってる。
子供の頃に読んでおきたかったなあと思うのは、「巌窟王」とか「三銃士」とか。デュマですね。ぜったいにハマったと思う。なんで読んでなかったのかな。きっと図書館にあったやつの、イラストが気に入らなかったんだな。