いやね、今まであんまりスプリングスティーンには興味はなかったのよ。
リアルタイムで、いいなと思ったのは「Atlantic City」くらい。
あれは、ベストヒットUSAで、車の中から見たただ流れていく風景のPVの、下に出てくる訳詞と一緒に聴いて、えらく感動した覚えが。
でも、後でレコードを借りて聴いた「明日への暴走」も「Born In The USA」も、イマイチだったのね。当時は、ホール&オーツのようなポップな曲か、そうでなければパンク系のビートロックが好きだったからかな。
ところが、この火曜日に昼の生放送担当の小原さんから、‘受験生に喝を入れるような曲を選んでほしい’と言われて、思い浮かんだのが「Born To Run」。
で、久しぶりに(いや、もしかしたら初めて)ちゃんと聴いて、凄く心を揺さぶられたわけです。
昨夜、今夜と、酒を飲みながら「The River」「Nebraska」を繰り返し聞いてます。
ザ・リバー(紙ジャケット仕様) ネブラスカ(紙ジャケット仕様)
人間の感性は、ほんとに不思議ですな。20才そこそこの頃は、聴いてもなんとも思わなかったドゥービー・ブラザースの「Listen To The Music」や、イーグルスの「New Kid In Town」も、30才を過ぎてから突然大好きになったしね。
まさに佐野元春「Someday」の
‘若すぎて何だかわからなかったものが、リアルに感じてしまうこの頃さ’を地でいく感じ。
ちなみに僕の中では、昨年末は‘さだまさしブーム’で、年が明けてからは‘The Street Sliders’ブームでした。どちらも20才前後の頃よく聴いてたんだけど、じっくり聴き直すと、なんと再発見の多い事よ。