ずっと手に入れたいと思ってて
それは手を伸ばせば届くところにはあって
でもなぜか手には入らず その日を思い描くだけだったもの
そんなものって、ないですか。
今日、ひとつそんなやつを手に入れました。
「PYG」
沢田研二と萩原健一が在籍していた伝説のスーパーグループの音楽。
CDは「PYGゴールデンベスト」。表の写真もいいけど、裏ジャケットの写真もいい。
ジュリーとショーケンが見つめ合っててね(へんな意味はない)、ショーケンはマカロニそのままで、ジュリーがなんかかわいらしくって(いや、だから変な意味はないって)、この当時の2大アイドルシンガーが揃って、いったいどんな音楽を目指したんだろうって、聞く前からわくわく。
だって、わかりやすく言えば、GLAYのTERUとラルクのHYDEが一緒にバンドを組むみたいなもんですぜ。しかも当時のふたりの年齢がジュリー23才、ショーケン21才。
普通にロックに憧れた若者がGSというショービジネスに翻弄され、再びロックに戻ろうとして挫折した苦い青春の記録、それがこの「PYG」で、だからこそ、なんかもうひりひりと熱い。
デビューシングル「花・太陽・雨」の出だしの歌詞が
よろこびの時
笑えない人
色のない花
この世界
春の訪れのない私の
この青春に問いかける
ですぜ。ちなみに作詞はジュリーと同じタイガース出身で一緒にPYGに参加した岸部修三(現在の岸部一徳、ベース担当)、作曲がスパイダース出身でPYGに参加した井上尭之(僕の一番好きなギタリスト)。
リアルタイムでは全然知らないんだけど、‘ロックに賭けた青春ストーリー’としてすごく興味があるので、ともかくGSについては資料を集めながら、おいおいfm GIGのどこかの番組で紹介していきます。