そんなこんなで前夜に心斎橋でライブしたあと、神戸に前乗りして一泊し、神戸空港からの朝一番の飛行機で向かったのは北海道、新千歳空港。
お昼には無事到着。当然雪は見えてるのだけど、空には青空も覗いて、これからの波乱を予感させるものは何もなく、さ、ここで乗り換えて女満別空港へ。
と思って案内を見たらばなんと、欠航の文字!
ロビーのテレビは北海道東部に大雪のニュース。先に網走入りしている伴さんからも、雪が酷くて国道は全て通行止めとのメールが。
えらいこっちゃ。本来ならば女満別空港から伴さんのチャーターした車で14時までに網走入りするはずが、どこをどう考えても不可能な状態に。
かと言っていつまでもここにいてもしょうがないので、ひとまず釧路へ向かおうと電車に乗って南千歳の駅へ。そこでも、東行きの特急はかなりダイヤが乱れていつ来るかもわからない状態。少なくとも1時間は来ないことが判明したので、待合室で曽我未知子と作戦会議。はてさてどうすべえか。
実はこうやって北海道にやってきたものの、地理関係はあんまり頭に入ってなかったので、あらためてiPhoneのマップで現在地を見てみると、なんと、千歳のすぐ下に苫小牧があることに気がついて。
そうだ、最終日は苫小牧のアシリレラさんを訪ねる予定だったので、それならいっそ予定を繰り上げて、今から先に訪問をしてしまえばいいのでは?
そんなわけでレラさんに連絡を取ってみると、来てもいいよとありがたいお言葉。しかも、泊めてもいただけると!!
そうと決まればレッツゴー。すぐに乗換を調べ、まず目指すは苫小牧。わりとすぐに列車もやってきて飛び乗ったのは特急スーパー北斗。
苫小牧で次の乗換に1時間ほどあるので、やっとお昼ご飯にみそラーメン。そして日高本線に乗って向かったのは富川という駅。いよいよ雪国感がひしひしと。
ここからはレラさんと電話でやりとりしながらバスに乗ってさらに40分ほど。向かったのは沙流郡二風谷というところ。降りた停留所の名前は「資料館前」。すなわりアイヌの資料館があるのです。
確かにそれっぽいのがある!
そこからさらに20分ほど雪降り積もる丘を上がって行ったところが目的地。レラさんが共同生活をされているお家。
えーと、これは映画のセットですか? それともタイムスリップしてしまいましたか?
お家の中にはなんと薪ストーブ。着くや否や鹿肉汁をご馳走になりまして。レラさんともご挨拶。
(レラさんについては
こちらを参照あれ)
当然お会いするのも初めてで僕が何者かもご存じないので、ご挨拶代わりにちょっくらギターを出して古い歌謡曲を歌ってみましたらとっても喜んでいただけまして、アイヌ民族衣装のバンダナをいただきまして。
そのまま、8月のイベントの打ちあわせ。さらにはあちこちに電話をかけてその相手に向けて電話越しに歌えと言われて、面白いのでがっつり歌ったらなんか妙に盛り上がりまして。さくさくと翌日の移動の手配もしていただきまして。
そんなこんなで9時をまわったところで寝床のある離れの方へ。ここももちろん薪ストーブ。なんとも不思議な方々が共同生活をしていて、僕らの案内をしてくれたのがマギーさんというこれまた不思議な雰囲気をした青年。
無口にコツコツとイラストを書いているのだけども、タロット占いができるということで、僕と曽我さんもみてもらうことに。これがまたアイヌ風の不思議で可愛いイラストのカード。僕らはどちらも北海道に縁があるそうです。で、やっぱりこれからしばらく年回りがいいそうな。
布団を用意していただいたのが、屋根裏のような部屋。暖房はないので湯たんぽ。でも十分に暖かくてびっくり。
ちなみにトイレは汲取式です。もちろん。そんなに早くに寝れる訳でもないので、夜中に起きだして、麓にある1台あった自動販売機にお茶を買いに外へ出たら、なんとも幻想的な雪景色。雲の切れ間に奇麗なオリオン座も見えたよ。
さーて、明日はどうなるのか、無事に道東入りできるのか?
続く!