灼熱のF1第2戦マレーシアGPは、予想通りのぐちゃぐちゃレース。
なんといってもTOYOTAの初表彰台がトピックだけど、同じ国のメーカー(つまりHONDA)が参戦していると、いろいろと対比明暗が浮き彫りになって面白いねえ。
もろに比較されちまって、今回フレッシュエンジンでレースに臨みながらわずか3周で2台ともエンジンブローしたHONDAの首脳陣は、誰とも顔を合わしたくないでしょうなあ。
逆にTOYOTAは、去年まで(特に去年は)BARホンダの躍進の陰でかなり首の後ろが涼しかったはずだから、ほんと感動もひとしおでしょう。
かつてはルノーとプジョーが(ともにフランス)同時期に参戦し、ルノーはチャンピオンエンジンになり、かたやプジョーはいいところなく(つうか派手なブローシーンの散々な印象だけ残して)撤退した例もあるし、F1の世界はとってもシビア。
さてさて、今シーズン最後に笑うのはどっちか(初優勝はどっちが先か)、興味深いかぎり。
個人的には、トゥルーリは好きなドライバーなので、TOYOTAの初優勝はぜひ彼に成し遂げてもらいたいかな。ラルフは今回のレースでも‘アホだなあ’と思ってしまったし。
しかしトゥルーリって、表彰台で‘絵になる’ねえ。アロンソをあまり好きになれないのは、絵にならないからかな。いや、オトコマエだとかそういうことじゃないよ。マンセルなんかいつも絵になってたし。逆にハッキネンは、オトコマエだけどなぜか表彰台ではどこかカッコ悪かったし。
1エンジンで2レースというレギュレーションで、もっと派手なブローシーンが増えるかと思ったけど、さすがに少なかったですね(だからHONDAのイメージダウンは大きい)。
むしろタイヤの影響がかなり大きそう。
今シーズンのカレンダーだと、モナコとカナダが偶数番なんで、相当荒れそうですな。
それにしても、フェラーリ、マクラーレンの不調はどういうことなのかしらん。古い大きなチームはどうしてもコンサバティブになりがちで、いったん遅れてしまうと軌道修正も容易ではなくなるということかな。ウィリアムズなんか、復調までずいぶん長い間かかってるし。どこで帳尻を合わせてくるか、そちらも楽しみ。
次戦は、シューマッハが復活してくると予想。でもフィジケラがんばれ。