僕が担当する
fm GIGの「サウンド・ストリーム」は、毎週ひとつの年にスポットをあてて当時のヒット曲なんかをかけてます。
今週は1989年。バブルの真っ盛り。
詳しくは
こちらを見ていただくとして、まあ浮かれたヒット曲がたくさん。景気も良かったし、僕もアルバイトに明け暮れてそれなりに羽振りもよかったかな。
そんな中で、なぜかCM(DDIだったかな)にも使われてヒットしたのが中島みゆきの「あした」。
正直、もうこの頃では中島みゆきもまったく聴かなくなってて、なんでこんな暗い歌が今更ヒットするのか、その当時はわからなかった。
ガラスならあなたの手の中で壊れたい
ナイフならあなたを傷つけながら折れてしまいたい
何もかも愛を追い越してく どしゃぶりの1車線の人生
凍えながら 2人共が2人分傷ついている
教えてよ もしも明日私たちが
何もかもを失くして ただの心しか持たないやせた猫になっても
もしも明日あなたのため何の得もなくても
言えるならその時 愛を聞かせて
わずか2年後にはバブルも崩壊するわけで、損得だけで動き回っててそれこそ‘何もかも失くした’人もたくさん出てきた状況では、この歌詞はほんとシャレにならないというか、あらためて中島みゆきの凄さを実感。
でもって、バブルのまっただ中にこの曲をCMに起用した担当者もすごい。
生き残ってる人は、やはり地に足がついてるんですな。