◯1日目後半(7月24日)
ローマに到着したのは現地時間で24日の午後6時50分。日本ではなんと深夜1時!iPhoneの時計はまだ日本時間のままだから、窓の外の明るい陽射しを見ると妙な気分。
最初の不安は何と言っても荷物!!スーツケースはわりと早く出てきてくれたけど、問題は楽器。さすがにベルトコンベヤーでは出てこず、最後に別室から登場。どさっと出してこられてドキッとしたけど、どうやら無事そう。稲岡さんのハンマーダルシマーや不思議ちゃんの琴も、裏返しに置かれてびっくりしたけど、何とか無事な感じ。
とにかく何のトラブルもなく時間通りに到着したよ。やっぱり日頃の行いだぜ。
そういやあ出国審査も、中国ではとても上からで感じが悪かったけど、イタリアはいい具合にいい加減。パスポートを見もせず出してくれた。アハ。
全員揃って空港を出るところに「WASABI Kobe Japan」の紙を持った、粋なイタリア人男性が。彼こそがこのツアーの案内人、パウロ。奥さんが日本人で、ふたりして出迎えてくれたよ。
ホテルに着く頃には時間も遅くて食事がないということで、ここで軽く何か食べることに。ファーストフード的なノリでパニーニをチョイス。うん、さっそくイタリア気分。
そして貸切の大きなバスに乗って向かうはFIUGGI。聞いたことのない町だぜ。なのでローマの休日気分は味わえず。
1時間ほどバスに揺られ、フィウッジの街に着いたのは現地時間で夜9時をまわった頃。
バスの中ではパウロが、朝自分で摘んだブドウとプラムを配ってくれた。もちろん皮ごとむしゃむしゃ。
初めてのイタリアのホテルは、やっぱり調度品が適度に古くてオシャレ。レトロで可愛いピアノは調律がむちゃくちゃだったのもイタリア的。
チェックインを済まし、伴さん夫婦、稲岡さん、円音さん、矢田さんと夜の街に飲みに繰り出すぜ。
もちろんまだ他のイタリアの街を知らないので比べようがないけど、充分にイタリア気分が味わえる、古くてオシャレで適度に陽気な街。ホテルのすぐ近くにオープンテラスのカフェバーがあり、10時を回ってても若者たちで賑わってたので、ここで飲むことに。
若い店員も感じが良く、英語も通じるので、まずはビールとカルボナーラとアラビアータ。カルボナーラは残念な出来栄えだったけど、そこはそれ、あくまでバーのオマケ程度なんだろうね。まわり誰もフードなんか食べてなかったし。
集まってる若者たちは、観光客ではなく何となく地元の子たちが思い思いに仲間と楽しんでるような雰囲気。冗談で「きっとイタリアのイオンモールみたいなもんなんでしょうね」って言ったら、笑いながら矢田さんが「せっかくのイタリア気分を壊さないで下さい」って。
暑いとは聞いてたけど、どうやらひと雨降ったあとらしく、むしろ肌寒いくらい。ビールの後、赤ワインとグラッパを分けあい、快調なイタリアの旅の滑り出しに乾杯。
寒いし部屋で飲みましょうとなり、赤ワインを1本買って、男性人は僕らの部屋に(僕と稲岡さんが相部屋)。1本空けるとさすがに眠くなり、解散してベッドに入ったのが深夜12時を回る頃。日本時間は早朝の5時あたり。24時間経ったのか。いい具合に寝れそうで、時差ボケの心配もなさそう。
では、おやすみ!
続く!