えらいもんやなあ、と。
いやね。普通の音源(ビートルズとか久保田早紀とかスライダーズとか)を聴くときは、それがオーディオセットだろうがミニコンポだろうがiPodにヘッドフォンだろうがiPhoneのミニスピーカーだろうが、まあ割り切って聞いてるんで音質とか音のバランスとかほとんど気にせず聞けるんだけど、自分の曲だとダメですな。
それらアウトプットを変えるたびに、なんかバランスがおかしいんじゃないかと思って、なんべんもミックスダウンし直したくなる。
ほんとにミックスダウンは奥が深い。
せっかく心を込めて演奏して、凝りに凝りまくってアレンジしても、最後のバランスひとつで台無しになってしまうのは、人生の他のいろんなもんと一緒。いわゆる「画竜点睛」てやつ。
かと言って思い詰めてもいかん。
ストーンズあたりの60年代、モノラルからステレオに移行したころの曲は、そりゃもう滅茶苦茶な音のバランスだけど、ま、別にそれはそういうもんとして聞いてるもんね。
下手な考え休むに似たり。
直感に従って、えいやって前に進むのも大事。
そんなことをあれこれ考えながら、録音、アレンジ及びミックスダウン作業中。
とりあえず「夜明けの月に」は、作業しながらどんどん音のアイディアが湧いてきて、かなり厚みのあるサウンドになってます。
足して足して、最後に削る。そこの判断が難しい。
ま、仕上がりをお楽しみに。