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Showky Yomo-Yama Talking

 
 
 

京都発・胸を撃つネオ・ニューミュージック、冴沢鐘己の気まぐれな日々
by Showky
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布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1
さて、満を持して布施明のレビューです。
つらつらと考えるに、布施明というのは独特なポジションにいるシンガーで、若い頃から、アイドルと呼ぶにはどこかアーティスティックな雰囲気があり(歌が上手い、ギターを弾く、作詞作曲をする、など)、アーティストと呼ぶにはハンサム過ぎるところがあって、微妙にファンの姿が浮かびにくいんですね。なんとなく‘オバさまキラー’っぽいイメージがあるけど、その言葉から連想される‘イヤらしさ’や‘下品さ’はない。
とにかくミズっぽくない。なんとなく繊細な青春の香りがする。
かといって、ちゃんと‘スター’のオーラもある。

僕は、自分の同世代で布施明のファンに出会ったことがないです。
「布施明、いいねえ」というのは、たいてい僕の親世代で、「霧の摩周湖」や「恋」「そっとおやすみ」あたりが全盛期っぽいんですね。まさに、ザ・歌謡曲。

でも僕がもっとも心惹かれるのは、70年代後半の‘フォークテイスト’がある作品群。青春の終わりから大人に向かう心の動きが等身大によく表現されていて、名曲が多いのです。もし‘布施明’というブランドがなければ、例えば松山千春のようなポジションで、青少年たちのハートをもつかみ得たと思うんだけどな。

そんなこんなで、僕がレコードを買い始めた頃からのレビューをスタート。

布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1_a0038006_21050772.jpgシクラメンのかほり
1975年リリース。説明不要ですね。
ジャケットが良いです。紙も、ちょっといいのが使われてました。
前年の「積木の部屋」「愛の詩を今あなたに」といった熱唱系歌謡曲から一転して、なぜこの地味なメロディーの曲が選ばれたのかは不明。当時布施明も、作者の小椋佳も、A面にすることに消極的だったとか。ヘンな言い方ですが、セルフプロデュースだけでは良くないという好例です。
実際「布施明でなくても成立する」この曲を「やっぱり布施明が歌わないとダメだね」というところまで仕上げたところに、布施明の実力があるのですね。
もちろん、曲そのものもいいです。特に歌詞が素晴らしい。僕にとってのお手本のひとつ。
ちなみに、当時小椋さんがA面に勧めていたのが、結局B面になった「淋しい時」。これがまたイイ曲なんだ。A面だったら売れなかったと思うけど、詩といいメロディーといいアレンジといい、小椋佳っぽくなくてとてもカッコいい。いつか絶対カバーしたい。


布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1_a0038006_21052771.jpg傾いた道しるべ
いいジャケットですね。男前。余談だけど、当時の例えばジュリーのジャケットと比べても、段違いにアーティスティックなジャケットだと思うんだけどな。曲のイメージやタイトルにも合ってて、何かストーリー性が感じられて。
曲は、小椋佳バージョンを聴いた人ならわかると思うけど、びっくりするくらい地味。つか、サビがない(小椋佳の曲のひとつの特徴)。よくシングルに切ったなあ、と。
そして、よく最後にあそこまで盛上がるようにメロディーを変えたなあ、と。誰の判断なんだろ。とにかく最後にならないと盛上がらないので、全然テレビ向きではないにも関わらず、ヒットしてます。でもやっぱり詩はいい。
B面も輪をかけて地味だけど、まとまりはあるのでけっこう好きです。いかにもB面て感じ。


布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1_a0038006_21054330.jpg陽ざしの中で
初夏に聞くのにぴったりの、カラッとした、でも切ない名曲。ジャケットもいい。ここで小椋佳からは離れました。
今でも、例えばコブクロやスキマスイッチの流れでFMから流れてもおかしくないくらい、エバーグリーンな輝きを持つ名曲です。この曲の流れでアルバムを1枚くらい出してほしかった。この曲もカバーしたいけど、音域がめちゃくちゃ広い。どっちかと言えば低音がポイント。う−ん。
B面も、いかにもB面の同系統なナンバー。やっぱりこの系統のアルバムが聞きたかったな。


布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1_a0038006_21055543.jpg落葉が雪に
そしてついに自作曲をリリース。CMとのタイアップもあって大ヒット。1位を取ります。
詩もメロディーも、ほんとに等身大で無理してなくて、まさにフォークソング。その純粋さに心癒されます。
B面の「夢のむこうへ」も自作の、四畳半フォークっぽい曲だけど、こっちの方が詩にもメロディーにも布施さんの作家性がよく出てて、オリジナルな感じがして僕はとても好き。すごく共感するものがある。
この頃、全曲作詞作曲をしたアルバム「そろそろ」をリリースするわけですが、まさに‘ザ・布施明’。青臭さの中に、ちゃんと歌謡曲的ケレンもブレンドされてて、名盤と呼ぶにふさわしい。当時小学生だった僕が聞いてそう感じたんだから、布施さんと同世代の人が聴いたらどうだったんだろうか。
ともかく、ぜひCDで再発してください。


布施明 シングルミニレビュー〜70年代後半編PART1_a0038006_21060699.jpgひとり芝居
これも両面とも自作。だいぶ歌謡曲よりになってます。でも、歌謡少年の僕にとっては無問題。よく聞いたなあ。それにしても、布施さんはほんとに飾らない詩を書く人ですね。A型のメンタリティーがよく出てます。
B面「セピア・カラー」は、アレンジがとても凝ってて、ちょっと驚いた覚えが。
あと、ジャケットがめっちゃいい。

この曲を最後に、「シンガーソングライター布施明」路線は一旦幕を下ろし、再び歌謡曲シンガーにシフトしていきます。後から考えれば、布施さんの青春もここで幕を下ろして、大人の男へと生まれ変わっていく、そういう流れだったんですね。

続きはまた。
by Showky | 2008-06-24 15:33 | 音楽
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