最近ちょくちょく、Windows XPを触る機会がある。
思ったより(配色のセンスは最悪だが)色はキレイだし、サウンドエフェクトも悪くはない。
たぶん、ネットやメールをする分にはすごぶる快適なんだと思う。
fm GIGのスタジオは基本的に全部Macなので、家でWinを使ってる人もやむを得ずMacを使うことになるんだけど、だいたいみんな口を揃えて「使いにくい、何がどこにあるのかさっぱりわからん」と不満たらたら。
それ、ずっと不思議だったのよ。
だいたい想像できるやろ、と。5歳の子どもでも、ちょっと基本を教えると自分ですいすい使いこなしていくぞ、と。
自分でWindowsを使ってみて、その原因がわかった。
わかりやすく言うと、Windowsは‘出来の悪いRPG’みたいなもんで、マニュアルがないとどこにも行けないんですな。いわゆる‘ユーザーインターフェイス’に思想が一貫していない。
一番の例が、「デスクトップ」なのに「壁紙」。「スタート」メニューに「終了オプション」。
どっちやねん。
ファイルのナビゲーションにしても、いろいろと説明は出てくるけど、‘今、自分がどこで何をしているか’がわかりにくいから、うかつにどこへもいけない。
Macでいうところの‘Finderウィンドウ’に相当するやつ、(あれ、なんて言うんだろ)、あれは、何のメタファーなんだろうか。ほんと、言うとおりにしないと何が起こるか怖い。すぐに警告文が出て怒られるし。
OS 9 時代までのMacは、その点が徹底していて、つねに‘リアルな作業机’を意識した作りだったから、マニュアルを見なくても自分の好きなようにカスタマイズできた。Mac1台1台に持ち主の個性が反映されたから、みんな自分のMacに愛着を持つわけですね(僕のMacもすごかったですぜ)。
OS X になって、Macは新しいインターフェイスの模索に入ったわけだけど(当初はMacファンからもかなり非難があった)、試行錯誤はあっても思想にブレがない。
iTunesを使いこなすことができれば、Macそのものも使いこなせる、それがMacのあり方(Finderウィンドウもそうなってる)。
要するに、Macを使ってる人は、Windowsもだいたい使い方は想像できる。Windowsに対して不満を持つのは、‘使い方がわからない’からではなく、‘なぜ、そこでそうしなければいけないか理解し難い’からではないかな。
あと、ちょっと話はそれるけど。
ほら、Wordって、ものすごく機能が豊富じゃない? あれが使いこなせればかなり凝った書類ができる、はずでしょ?
なのになぜか、わざわざExcelで普通のワープロ文書も作っちゃうやつがいる。
不思議というか、バカですね。請求書やら計算書ならともかく、普通の案内文とかをExcelで得意気に作るやつは、間違いなくバカです。そんなやつにまともな仕事はできない。ものの本質をわかっていない。想像力が欠如している。依存心が強い。思いやりがない。事なかれ主義。足が臭い。わがまま、マザコン・・・・
それって、結局Wordが扱いにくいからですよね。簡単な文書が簡単に出来ない。いちいちマニュアルを見なきゃならないソフトなんて、そりゃ敬遠したくなるわな。
あ、でもMicrosoftのマウスは素晴らしいです。でかい会社だから、チームによってカラーは異なるんでしょうな。Officeも、Mac版は独自のスタイルを貫いてるし、ね。
参考
※追記:Excelで普通のワープロ文書を作るのがなぜ感心しないかというと、そんなやりかたを覚えても‘どこにも応用できない’からですね。たいていのワープロソフトには‘インデント’とか‘アウトライン’とか‘スタイル’という機能があるので、それらを使った文書レイアウト方法を覚えれば、初めて触るワープロソフトでも基本的な文書ならすぐに作れるようになるし、Web作成なんかにも応用できるわけですよ。Wordやらを使ってて、全角スペース連打で行頭を揃えるなんざ、ブサイクですぜ。