fm GIG の取材で、京都は嵐山にある小倉山に登ってきた。
山登りをするなんて、ほんと久しぶり。
今回は、「小倉山美化キャンペーン〜小倉山が泣いている」という、京都市主催の企画だったんだけども、そもそもの提唱者は、京都在住のイギリス人にして俳人のスティーブン・ギル氏。
さまざまな山歩き愛好家を含む280人あまりの一般参加者と、市やNPO団体の協力で、美しい山に無惨に捨てられたゴミや大型ゴミを、危険を顧みずに撤去作業(つっても、僕は写真担当なので、力仕事は三宅くんにまかせた)。
くわしくは
GIGの番組日記をご覧あれ。
ギル氏の言によると、京都の東の山はハイキングコースなどが整備されていて誰でも気軽に山歩きを楽しめるんだけど、西の山はほとんど整備されていないのだとか。
小倉山も、麓のほうは公園として整備されているけど、山に登るにつれ文字通りケモノ道のようになって、ろくな案内板もなくなり、うっかり道を間違えると断崖につきあたったりするそうな。
日本人なら、そんな危険な山道には(とくに子供に対しては)絶対に足を踏み入れさせないけど、イギリス人のギルさんは、「ここは足がすべりやすいので気をつけて」などと子供や年配の方々にも細かく注意をしながら、なんかもう信じられないような細い山道をどんどん案内し続けるのですよ。
右の写真、道幅は50cmもなく、右側は普通に山の斜面。僕は高いところは平気だけど、苦手な人は怖いだろうねえ。
で、その危険きわまりない山の端っこまで行くと、眼下には保津峡がぱーっと見渡せて、そりゃもうきれい。僕が子供だったら、ぜったい喜んでついていくな。
ギルさんには、なんというか不安とか危険を感じさせない‘信頼できるオトナ’の雰囲気があって、それはやっぱり‘冒険小説の国’イギリスの国民性みたいなものなんだろうかな。
そうやって自然の中に実際に‘自分の足’を踏み入れると、不法投棄がいかに許しがたいものか、身にしみて感じます。ガラではないけど。
しかし、歩くっつうのはカラダにいいですな。よく寝れたし、体調も良くなった感じ。