5月20日(金)大阪医療センター12F
フォルテ☆倶楽部
病院で歌わせていただくときに複雑な気分になるのは、「また次回、お会いしましょう」とは言えないことなのね。皆さん、退院を心待ちにされてるので。
フォルテ☆倶楽部は隔週なので、観に来られる方もまあだいたい僕の歌を聞くのは初めての方ばかり。それはそれで選曲に悩むのよ。
そんなわけで昨日。ざっと見渡して、今回はこんな流れに。
1.霧の摩周湖(布施明)
2.時の過ぎゆくままに(沢田研二)
3.夕陽が泣いている(ザ・スパイダース)
4.神様お願い(ザ・テンプターズ)
5.手紙(由紀さおり)
6.想い出まくら(小阪恭子)
7.許されない愛(沢田研二)
8.積木の部屋(布施明)
7.錆びたナイフ(石原裕次郎)
8.夜霧のブルース(ディック・ミネ)~上海帰りのリル(津村謙)
9.シクラメンのかほり(布施明)
10.ハチのムサシは死んだのさ(平田隆夫とセルスターズ)
~アンコール~
11.君恋し(フランク永井)
なんだかんだでやっぱり定番の大ヒット曲を喜んでいただけるんだけど、できるだけ1~2曲は‘ちょっとだけマニアック’なスマッシュヒット曲を織り交ぜることにしてて、それがピンポイントに喜んでいただけることがあるのね。
今回は、最前列に陣取っていた男性に「許されない愛」がヒット。ぱっと顔が輝くのがわかった。きっと何かご自身の青春の想い出と繋がったのだと思う。
で、いろいろリクエストも飛んできて、まだまだレパートリーを増やさないかんなと。
そして。
どうも見覚えのある年配のご夫婦がいらっしゃるなあと思って。
記憶をたぐりよせて歌ったのが「想い出まくら」。
今年2月くらいに初めてその曲を歌った時にもたまたま来られていて「私たちの想い出の曲なの」と話しかけてくださったご夫婦でした。
今回また検査入院で来られていたそうで、
「もう一度あなたにお会いできるかなと、予定表を見て楽しみにしていたの。明後日退院だから間に合ってよかったわ。また『想い出まくら』を歌ってくださって、ありがとう」
と、笑顔で話しかけて下さいました。いえいえ、こちらこそです。何より嬉しい言葉です。
「許されない愛」で喜んで下さった男性も、帰り際に「元気でたわ。次回はもう退院してるけど、またええ歌を歌って」と声をかけて下さって。
もちろん大きなステージやたくさんの人の前で歌うのは至福の喜びだし、目指すべき場所だけど、たとえひとりであろうと、ほんとに真剣に歌を聞いて喜んでくれる人のためにもどんどん歌っていきたい。「青春の歌」を歌い続けたい。
そんな「歌の力」を僕は信じているので。
明日はお馴染み、小阪の「ミドルノート工房」。
明日はね、かなりピンポイントな歌で固めるよ。何せ共演が‘石野真子’の円音さんなので。楽しみ~。
5月22日(日)ミドルノート工房
17時~ 600円(飲食別)。セッションも予定。
共演:円音(ウクレレ&石野真子)、マンタ、かわちゃん、かなめ。